あーっと、あけましておめでとうございます。
 結局今年の正月は実家には帰りませんでした。もんの凄い憂鬱を貰って帰りそうな予感がしたので帰省は見合わせた次第です、ええ。本当はこういう日記も書かない方向で考えていたんだけれど、今日は俺の誕生日だし、治療院は暇この上ないし、なんとなく読み出した平沢進先生の日記が異様に面白くて、要するに感化されたという、ね。そんな理由でチョロっとだけ書こうかな、と。
 憂鬱の原因はまぎれも無く世間的な不況ってやつを目の当たりにするからです。実家の方の商売も容赦ない滅多打ちを食らっているらしいし、何より町が死んでる。俺の地元は北関東の地方都市で、色々と有名な史跡なんてのも有るんですがね、そういう一切を関係無しに人が消えて行くのですよ。この前帰ったときは電車で帰ったのだけど、駅から家まで20分ほど歩いたのですが、その間、誰ともすれ違わなかったという。過疎過ぎる。
 そんな過疎な町なのに、どんどんと商店が潰れている。
 なんだか、そういうのを見たくなくて帰省は見合わせました。もとより俺は実家からは半分追放されてるような立場だし、正月は弟夫婦が来るとか言ってたしね。帰ったところで居場所は無いですから、特に俺のほうも支障がないという状態だったりします。それはそれで問題なんだろうけど。
 
 前回から一ヶ月以上空いてしまったので、すこし余計に日常を。
 いや、本当はブログってURLをリンクしながら情報を展開したり収束させたりして書いてる人間の意見を提示して、それを一つのアンカーにして次の情報が展開するという、人間を機関とした情報の転生っていうか、そういうのを表現するツールだってのは分かってますが、それやるとこの国じゃクレームが付くだけで書いていても一切楽しくないので日記に終始するのは勘弁していただきたいです。いや、リンクはしちゃいますけどね。
 えーっと、かれこれ4年ほど前からマカでして、もう随分Macで色々やってきてます。別に自分はエロゲをやる訳でもないのでPCが必要になる事はMacで充分以上の結果が出せているので今まで全く問題なくやってきましたが、今回新しいiMacの導入に伴い、本当に久しぶりにWinを入れてみましたブートキャンプで。メモリが激安な背景も有り、思い切って4Gほど入れてみたのでVistaが何の問題も無く作動しています。
 とは言ってもノートの方は5年以上前からWinなので実際は並列で作業してました。以前はPCを使った商売でしたので、それはまあ当然両方持ってたさ。で、その古いノートにずーっと入っていた私の数少ない娯楽用のソフトっていうのがあって、それがFLstudio4でした。
 http://www.dtmm.co.jp/dtmmnews/200305/news200305293.shtml
 これまではReBirthとか使ってたのかな、確か。
 あまり自分みたいな素人が言う事ではないでしょうが、UIが複雑なのって駄目だと思うんですよ。何かを始めるまでの手順が複雑なら複雑なほど、高尚な事をしている感が高まるってのは理解出来るんですが、実際に何か作ろうとしたときには邪魔でしかないです。とにかく簡単な方が良いです。そして直感的に色々やれて、試行錯誤の結果が知識になるように設計されたUIほど素晴らしいと自分は考えてます。そういう意味でFL studio 4はアンインストール出来ませんでした。
 別に曲にならなくても良いんですよ。ぎゅおんぎゅおんと音が鳴り、それをコントロールして一つのフレーズになって行く過程が高純度で楽しめれば。
 という前振りからも御理解いただけますように、買っちゃいましたFL8。
 http://www.hookup.co.jp/software/fl8/
 駄目でしたね、Vistaが立ち上がったのを見たら、もう。これでようやくデスクトップでのFL生活が再開出来そうだなんて思っちゃったら、早速お金貯め始めましたからね。
 さすがにバージョンが4つも上がると機能が段違いなようで、色々と面白そうな物が追加されていますね。クリスマスに購入したので殆ど触れてませんが、いくつか見てみただけでもワクワクするものが有りました。やはり、サンプラーの強化は特筆なんでしょうか。ループ素材が出回ってますから、それを加工するのに使えってことなんでしょうけど、個人的にはDS-10とかで作った変な音やら何やらを加工するのも楽しいんじゃないかなって思ってます。まだ触れてませんがね。
 ところで。
 UIの事です。ユーザーインターフェイスの事です。
 根本的な部分での変更は無く、4から移行したのに違和感なく操作出来たのは感動でした。むろん、あのUIを別の物にしたらFLである必要は無いでしょうけどさ。ドラックドロップで音の追加ができて、それを右クリックで音階設定から波形まで加工出来てフレーズまで一直線に持って行けるのは、やはり快感です。ですが。
 ですが、ね。
 この↓トップ絵は如何なもんですかね?
 http://strange.me.land.to/cgi/source3/up0013.jpg
 作業がものすごくコッ恥ずかしいんですが、これ元の無地に戻せませんかね? というか、時代なのかなあ。DTM関連にキャラを設定するのって。話は戻りますが平沢進先生のユリイカでのインタヴューを読みました。
 

 氏の兄弟にイラストレータさんと漫画家さんがいらっしゃるのは日記で読んで知っていましたし、氏が技術に対して偏愛の傾向を顕著にする人だと言うのも知っています。ので、当然の通過点として初音ミクというソフトをかすめていくのは予測は出ますし、実際に白虎野の娘では初代ボーカロイドが使われています。とはいえ、キャラクターに耽溺する傾向は無いように思えたので、このキャラ先行の技術に対してどういう見解を表示するのか興味有りました。
 やはりというか、前提から推測出来たと言うか、話の内容はトランスジェンダーの方向から切り込んで行った訳で、それはそれでとても面白かったので満足でした。(もっとも、もう少し強引に氏にミクを実際に動作させてもらったりして音として料理してもらい、そいつをネット上で配信してもらうなんてのも期待していましたが。だって、この本を読んでいる人は少なからずPC環境はあるわけで、ただでさえインタラクティブライブを展開している人に話を依頼してるわけなんだから、こっちのほうもインタラクティブにやってもらいたかったという贅沢な願望では有りますが)
 
 という話を持って来ても、やはり、自分には違和感がキツイですDTMの擬人化は。