寝る前に難しい本を読むと不眠が炸裂する傾向が強いため、普段、寝る前はラノベとかの軽いやつを良く読みます。ラノベっつっても色々有りますが、基本俺は楽しい奴が好き。性描写がキツイのとか、ファンタジーなのに政治話が延々続くようなのは苦手です。眠れん。今年はアレだ、コレを読んでましたね。

僕は友達が少ない (MF文庫J)

僕は友達が少ない (MF文庫J)

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)

 感想としては、「アニメにするなら志熊は新谷さんでお願いします」です。
 とくに「み な ぎ っ て き た」が新谷さん向けなので。
 それはさておき、今日の話題は他。
 正月休みとかの長期に自由時間が取れるときは、不眠の心配が減少するため、一気に仕事関連の本を読む事が多くなります。眠れんなら寝なくて良い!ってのは、不眠を抱えている人に取っ手は福音なのですよ。大げさでは有りますが概ね事実です。なので、一日中、面倒な本を読んでいても心配要らないというのは、実に有意義です。
 そんな難しい本としては、今年はこんなのも読んだ。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)

小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)

 まあ、コノ話も今回の話とは関係ない。読んだっていうだけです。いや、面白かったですよ? 俺も、このタイプの人ってのを何人か知っています。以前書いたモンスターの、アイツなんて、この犯人にソックリですよ。見栄ばっかはっていて、大きな事ばっかり言うんだけど基本弱くて、自分で吐いた嘘を自分で信じちゃうようなタイプ。まあ、それはどうでも良いです。
 書きたいのは、コッチの本の話だ。

 この本は、実に素晴らしいのです。あのね、こう言っちゃあ何だがアレなサプリとか買う金があったらコレを買った方が余程脳に良いです。いやもう、マジで良い。
http://bit.ly/88J2rz
 ココで売ってるから、この文章をココまで読んだ人は全員買うべき。あまりにもマイナーなのでAmazonさんでは売ってないんです。もうそれだけでマイナーさ加減が解ろうというもの。でも、実に素晴らしいのですよ。
 ただ、値段も素晴らしい。
 高いよお、もう。確かにターゲットになっている購買層の大半が半端じゃ無く金持ってるからね、この値段でも問題は無いんだろうと思いますよ? あと、内容も価格に見合ってますよ。でもねえ、もう少し、どうにかなりませんかなあ。今度、税務署にこの本が税金で落とせるか聞いて来ようと本気で思ってます。ちなみに、落ちたら年間購読します。
 さて、そんな雑誌なんですが内容に関して。
 読んで字の如く、臨床神経科学の本なんですが、これはね、別に医療関係じゃない人でも(多分)楽しめると思うんです。ちょろっと解剖学とか生理学を勉強しておく必要は有りますが、そんなもんは一年もあれば充分すぎるほどだ。俺の知る限り(主に大手小町調査)ネットで一番馬鹿なのが俺だ。俺が一年でどうにかなってんだから、他の優秀過ぎる高学歴年収一千万超の皆様なら半年でチョロかろうよ。
 それにしても、書かれているテーマがイチイチ素晴らしい。12月号が手元に有るので一例を挙げてみましょう。まず最初に目につくのは「身体感覚と劣位脳の前島皮質」です。これが開始直後の3ページ目にて炸裂します。もう、完全に色々と置いてけぼりですが、読むと面白い。感覚の多くが前島皮質部分に集まって行くのに、体に負荷をかけないのに前島皮質が興奮する場合がある、と。その例が「他人が痛めつけられているのを見てる時」や「過去に腹が立った事を思い出している時」や「エロティックな写真を見て性的興奮が誘発されている時(原文まま)」だという研究結果の記事なんです。つまり、視覚情報やら記憶が、実際に痛みなどを感じている脳の部分も発火させているようだという研究結果なんですが、これが開始3ページ目にして唐突に現れ、わずか見開きで終了。次のページをめくると話題は完全に変わり「メタボリックシンドロームと自律神経系」という話題にシフト。当然ですが、コレも超絶面白い。簡単に纏めると、脂肪細胞などのデブ要素がホルモンを出しているらしく、それが自律神経にたいして何か影響を及ぼしているようで、その刺激は脳まで行ってるようだという話。
 まあ、あんまり専門的な事を書いてもしょうがないので、この辺で切り上げますが、12月号は脳幹が全体のテーマで、「錐体外路愛好会」と書かれたTシャツを作った経験の有る俺としては、終始ニヤニヤするしか無い。なんだろう、この面白さをどうやって表現したらいいのか俺にはその手段がないのが非常に歯がゆいのです。
 別に、この面白さを誰かに伝える義務も無いんですがね。
 12月号を読んでて思ったんだけどさ、それにしても、翼口蓋神経節と脳神経の関わりにかんして、ちゃんとした事が書かれている本って本当に少ないんだよな。コレは前から疑問に思っていた事ですが、別にマイノリティな見解でもなんでもない筈なのに。ちょろっと検索かけても、慶応の先生んとこぐらいしか見当たらないし。確かに、何か特別な事が有るか?っていう部分でもないんだけど、まあ、このへんがネットの限界なんでしょう。
 いかにせん、毎月買える金額にして欲しい本です。あと、売ってる店が少な過ぎるので、どうにかして下さい。俺の個人的希望としてはキオスクで売って欲しいです。