パラダイスK [紙ジャケット仕様] [ボートラ付]

パラダイスK [紙ジャケット仕様] [ボートラ付]

 到着。聞きましたが、出来は期待以上でした。
 確かに、このアルバムを初めて買って聞いたときの衝撃と比較しろというのは、いささか無理が有ります。元盤は随分聞き込んだし、その後のネイルフランからの展開も知ってるという立場ですからねえ。ですが、先日CD-Rで出た初期音源や、昨今のライブ音源という一連が手元に有る状態で俺は再度聞く事が出来た訳で、これを時系列順に聞いて行く事で見えて来る「変化したもの」と「変化しなかったもの」の比較は、非常に興味深い物が有るとは言えるのではないかと個人的には思っている次第です。
 低音部をハッキリ出したとか言われていましたが、それによって、比較的ヒステリックすぎたギターが緩和されたようでもあります。それは、スタジオでアンプの高音を限界まで上げ、エフェクターで狂ったような高音を無理矢理出してコピーをしていた俺としては、一部、残念でもありますが、元より、俺を含めて、このアルバムの購入者のほぼ全員が元盤を持っている筈なので「高音爆発音源が失われた」訳ではありませんから問題は無いでしょう。ヤマジさんのソロ三枚組のときもそうだったけど「元盤を持ってます」ってのはデフォすぎて言及する意味も無いように俺は思ってます。だから、両方を聞き比べる楽しさに関しては、この辺で。
 あと、ボーナストラックの出来が凄いね。
 歪み(take2)が大好き。特に、光り輝く少女から連続して聞くのがお勧め。追加トラックが80年代当時の音源だそうで、この後にリリースされるネイルフランへの過渡期の音なのでしょう。ゲーペーウーのテンポとか面白いですね。
 超個人的な話では有りますが、俺はこのアルバムの元盤が切っ掛けで買ったエフェクターが三つぐらい有ります。今、猛烈に思い出して来ました。一つは雨の日に野外ライブイベントに出してもらった時に御亡くなりになりましたが、リミッターとディレイは今も元気です。とくにディレイの性能は秀逸すぎて他のは使えないぐらい。