先日病院に行った際に花粉症の薬も頂いて来ましたよ。嫌だねえ、薬が増えて行くのは。
 インベアード・パフォーマンスなんて単語も、どうにか最近になって使われ始めてくれて、抗ヒスタミン剤の副作用ってのが世の中に浸透し始めてくれたのは良いんだけど、もちろん何を言ってるのかワカラン人は別に知る必要も無いのでどうでも良い話では有るんだが、ある意味、花粉症の薬も睡眠鎮静剤の一種なわけですよ。っていうか、ドリエルとかの主成分だし。だもんで、レンドルミンまでは要らないような気がするんだが、くれるっていうから処方してもらってきました。
 次回は血液検査もしましょうとか言われて「はあ」と曖昧に返事をしてきましたが、こういう商売だからなあ、高頻度に血液検査はやっといて損は無いなあと思いながらも「検査やって点数出さないと経営が苦しいのかねえ」という勘ぐりも捨てきれず。
 
 話は変わって。
 
 明日はバレンタインですねえ。
 不細工以下の俺としては嫌な一日になるだけの、一切楽しくも嬉しくもない、ただひたすら不愉快なだけのイベントの一つです。そもそも、俺は俺の事が大嫌いなので俺に対して好意を持つ人間ってのが信用出来ません。なので俺に敵意を持つ人間と同じぐらいに嫌いです。
 良くわからんと言われる事が多いんですけどね、要するに俺の嫌いな奴を「大好き!」っていってる奴は俺にしてみれば「俺の嫌いな奴」の眷属でしかないです。敵意は時に吐き気を催すような仕打ちを仕掛けてきやがって気分悪いったら有りゃしないけど、不信感はジワジワと心を腐らせるからな。どっちも俺にとっては嫌な物でしかない。
 とはいえ、何やら生存本能の部分での劣等感がフツフツとたぎるのも事実。
 そこで、今までで一番嫌だったバレンタインの話を書いて厄払いとしたいと思います。
 
 あまり詳細に書けない(プライバシ的な部分含み)ので念のため。
 俺は何度か転職をしていて、まあ前職から今の職のような大規模な方向転換は生まれて初めてなんだけど、それまでの俺は結構、つぶしの効く分野の専門だった為に、給料とか仕事内容とか「こりゃ間尺に合わんな」と思ったら軽快に転職していたんですよ。で、ある会社に居た時の事です。
 どこもそうだったし、おそらく今もそうなんだろうけど中途採用ってのは、どこに行っても「生え抜き」さんとは仲良くなれません。仲良くなろうとすると、相当な労力と時間が必要っていう意味での否定的表現ではありますが、どこでもそんな感じでした。まあ、俺も仲良しゴッコがしたくて職場に行く訳じゃないから気にしませんでしたし、嫌なら転職すれば良いや的な発想も根幹に有ったし。
 で、その会社には一人スンゲエ美人さんが居たんですよ。
 なんつうの? 良くわかんないんだけど「高めの女」って感じ? 俺もこういうのは詳しくないので表現のしようがないんですが、時々居ますでしょ、飯を誘おうにも「この人は半端な所は誘えないなあ」っていう人。何をするにも額が変わるタイプ。それでいて、それが嫌味じゃないっていう。
 別に当たりがキツイ人でもないし、トラブルの真ん中で仁王立ちしてるタイプでもないし、正直言うと俺から一番遠い場所に居る人でした。実際、何回かしゃべった事は有るけど、それだけ。何より俺が相手の事に興味が無かったってのもあるんで、どうでもよかったです。
 結構さばさばした人だったようで、何度か彼女の周囲にある込み入った人間関係の話とか聞かせてくれましたんですがね、俺自身が中途採用で入って来た専門分野の人っていうスタンスから外に出たいと思ってなかったので、彼女の住んでいる人間関係に関わりたくなかったので、思う存分な事を返事したように記憶しています。
 だってそんな人間関係知らんし。
 だから嫌なら相手にしなきゃ良いやん、と。別に職場なんてここだけじゃないし。俺なんて嫌になったら即座に転職の算段を初めて、さっさか消えるし。結構それでも破綻せずに回せるし、どうせ人間なんて後100年生きられん程度の生き物だしさあ、一匹がジタバタしたって誰にも何も残らないっつうの。自分を過大評価しすぎるから辛いんじゃねえの? って俺は思うんだよね。俺なんて別に死んじゃっても世界に影響の無い生き物だから、好きに生きる事に制限も無いぜ。
 脱線はさておき。
 そして、バレンタインの日。
 仕事始めようとしてたら彼女が来てチッサイ包みを一つくれました。「別に他意は無いから」って言って机に乗っけたら何かさっさか行かれてしまって、少々途方に暮れました。その場で包みを開けたら中から金のタイピンが。
 話は以上です。
 俺はその後の三月末日をもって退職し、次の職場に転職しました。だってそこの仕事も変な人間関係ばっか優先されてるクソつまらない内容に成り下がったから飽きちゃった。今日、これを書いていて数年ぶりに彼女の事を思い出しましたが、別に連絡とかしたいとは一切思いません。ただ、ひたすら、嫌だったのですよ。俺は。そういう、良くわからない感情の機微ってのがさ。負け犬には必要ないシーンなんです。
 ちなみに。
 今既に、手元にチョコが一つあります。どうした物かね。