全然眠れんつうのよ。久しぶりに駄目駄目です。
 こうもクソのように眠れない日は色々と考え込んでしまうのですよ。それは別に楽しい事ではなく、むしろ全く楽しい事なんて考えられん事の方が多いぐらいで、まあなんつうか、辛いのです。
 どうしてこうなっちまったのよ?っていうのを考えるに、それは自然と今までの自分の色々を思い出さざるを得ないので嫌な事この上ない。俺は俺が大嫌いで、そんな俺自身の事なんて思い出したくもない。なんというか思考の蟻地獄みたいなものに盛大にハマり込んで、SAN値が滝のように落ちて行くのを実感するのもまた、眠れない夜の風物詩。
 うんざりだけど。
 うんざりというと思い出すのが5年ぐらい前の事。
 当時勤めていた会社に、なにやら偉い「文化人」さんが呼ばれて講演をしに来やがりました。名前出しちゃっても良いんだけど色々と面倒そうなので割愛。その偉い人が色々と一円にもならん話をぶっ放した挙げ句に「夢を持ちましょう」と。しまいにゃあ会社が「あなたの夢」的なレポートを出せというキ*ガイ展開をしてくれて、ある意味、退職の決意を固める切っ掛けになりました。
 俺は思うんです。夢なんて持つ必要は無いと。
 そんなのは16ぐらいまでで良いよ。17過ぎたらもう、夢なんてゴミ箱に放り込んだ方が良いんじゃねえの?と思うんです。というか、自分ではどうにもならん「おそろしく巨大な渦」のような物が自分を取り巻き始めて、その渦から脱出を試みても動きが取れないし、気がつくとドンドン流されて行っちまって、自分の人生、その渦を「死なない」よう、せめて「もう少しマシな場所」へと舵を取るだけで精一杯だろ。
 もう、そうなっちまうと夢なんて足かせですよ。
 あれでしょ?夢を叶える為に努力とか必要じゃん。そんな時間が取れるって時点で「選ばれた人」だと思うんだ。俺んちなんて貧乏だったからな、18の頃なんて学費をねじり出すのに俺、働いてたからな。そのとき俺は夢なんて無かったし、そんなもん邪魔でしかなかったし。
 んなことを思い出していて気がついた。
 起きていて夢が見れないんだもん、眠る事なんて出来ねえよな。うん。
 そんな午前4時。