無いのなら自分で作るしかないのです。待ってたって誰も持って来てくれないし。何の話か?っつうとチリの話だ。無くなると無性に食いたくなるのね。モスのチリドックは、やはり代用品にはならないと解り、だからといって、メヒコ料理店も良く知らないので本物を食いまくるのも頓挫。そもそも近所にメキシコ料理店が無いし。
 誰かが俺に100億円ぐらいポン!とくれるのなら、俺がチェーン店の権利丸ごと買い取って復活させたいぐらいですよウェンディズ。
 そんな酔狂も存在しません(現時点)ので、どうにかアレを自宅台所で再現出来ないかと画策。今日にでも作ろうと思うんですが、こういうことを計画する時、俺は結構こだわって計画するのです。
 今日はそんな記録。
 
 目的はあくまでもウェンデイズのチリを再現する事なので、この際、上等なチリを作るとか、そういう高い場所は目指さない事にします。それをやっちゃうと手がかかりすぎる。
 調理方法は基本的にタマネギとニンニクっつう匂いのキツイ野菜を炒めてから、マメとトマトをぶちこんで煮るというプロセス。たぶん、この当たりに複雑な「一手間」とか入れちゃうと、目的からずれて行きそうなので、今回は単純に行きたいと思います。実際、店舗での調理でチリを作ってたはずなので、バーガーがメインの店で、チリに複雑な手順は踏めなかっただろうという推測です。
 手順の確認が終わったので、内容を。
 まず、肉ですがウェンディズのバーガーはオージービーフを使ってたと記憶しています。アソコのチリの肉は、バーガー用のパティの流用で知られてましたから、肉はこれで確定。食感の記憶から、結構赤身の量が多い肉だったと推測しています。バーガーもそうでしたが、脂がドロリって感じの肉じゃなかった。なので、チリに使うなら赤身の多い牛肉のひき肉が再現率を上げてくれそうです。
 次にマメですが、やはりレッドキドニー豆が候補でしょう。あの赤くて大雑把な感じの豆が入ってないとね。
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 他の豆が入っていた記憶は曖昧なのがイマイチ悩みの種です。食いまくってた割に記憶は雑なんだなあと自分のポンコツっぷりが嫌になります。そんなときは画像検索。
http://bit.ly/4ofr7R
 あー、入ってるね、他の豆も。グリーンピースとか見えるわ。じゃあ、レッドキドニー豆と他色々の缶詰が売ってたはずだね、確か。アレも使おう。
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 とりあえず一個っつ買って、鍋の中に放り込んでから量を見よう、そうしましょう。おそらく豆も、そんな高価な物を使っていたようには思えません。缶詰の豆で必要充分ではないかと思います。目的を見失わないように考えておかないと出来上がりがゴミになるから、この辺りも慎重に行こう。
 そうなりと自動的にトマトも缶詰のホールトマトが候補ですね。コレも一缶有れば良いや。いや待てよ、たしかウェンディーズのバーガーには相当野菜が使われてたし、あの野菜は結構新鮮だったよなあ。ってことは、もしかすると缶詰だと味が近づかないのかもしれん。
 元より、ウェンディーズのチリは、バーガー製造過程で産まれて来るものと聞いています。あそこはバーガーの作り置きをしないので、客からの注文が入ってから肉を焼くわけですが、それだと量が裁けないため、常に肉を焼き続けていたわけですよ。そうなると肉を焼きすぎてしまうパティが産まれる訳ですが、コレがチリにぶち込まれて処理されていた、と。メリケンっぽい力技な合理主義丸出しの生産方法ですが、結果として旨かったんだから文句は言うまい。とにかく、バーガー製造過程とチリが並列というより直列で考えられていたらしいので、そうなると、使われる野菜類等もバーガーで生食として使えなくなった野菜が放り込まれていた可能性も考慮すべきか。
 それにしても、チリの鍋が成立するぐらいに大量の生食可能なトマトが放り込まれていたというの考え難いか。それなら加工したホールトマトを使った方が早いもんなあ。とりあえず今回は缶詰だけでやってみるかあ。
 辛さのほうは、普通にチリパウダーを使いましょうか。
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 本格料理であるなら、唐辛子をつかったりするんだろうけど、それは目的地が違うんで今回はパス。メリケンに行った時に気がついたんですが、奴ら結構、この辛いもの系調味料を色々つかってやがって、なんか日本じゃお目にかかれないようなのがカウンターとかにゴッソリあったりしました。元の料理は至ってシンプルに、味の濃度などは食う方が勝手に調節しろよという発想なのでしょうか。そんなのは関係ないでしょうけど、普通に辛さの調節が後から幾らでも可能だ、という一点のみで粉を使うのが無難だと判断します。調子に乗って作ってから辛くて食えねえってのが自炊では一番悲惨な結果だもんな。
 同様にニンニクもガーリックパウダーで構わないんじゃないだろうか?

 これも匂いがきつ過ぎて食えねえっていう悲惨な結果を回避するのに役立つ筈。そもそも、ウェンディーズのチリは、そこまでニンニクの匂いはしなかったし。もしかすっと、殆ど入っていなかったんじゃないでしょうか。別にラーメン屋じゃないんだし、入れれば良いだろうって訳でもないので、今回はパウダーで処理しよう。
 後は、ケチャップ辺りで味の調整をしとけば良いのではないかなあ。ウェンディーズはポテトを頼むとケチャップをくれる非常に良心的な店でした。そもそも、持ち帰り注文をして「あちらでお待ちください」ってなると、店員さんが烏龍茶を持って来て「コレでも飲んでて」って一杯奢ってくれる程でしたねえ。他店で100円のゴミ食うのとは訳が違い、ちゃんとした肉の味がするバーガーを最後まで出してくれた良い店だったのに。クソウ。まあ、それはともかくとして、メリケンの味覚が丸出しだったのも事実で、そう考えるとケチャップを使うのは大きく外れたりはしなかろうと思います。
 そう考えると、最初のプロセスである肉と野菜類等を炒める、という部分もちょっと考えるべきかなあ。あっちゃこっちゃでレシピを見て回ったんですが、そこでは野菜はオリーブオイルで炒めろと有りました。そんな上等な事をしていたんだろうか? というか、ウェンディーズのチリの製造工程を鑑みるに、肉は最初、バーガー用に焼かれる訳です。そのバーガー用に焼かれた肉で、火が通り過ぎたものがチリに放り込まれていた訳ですから、肉が焼かれた油がそのままチリに流用された筈。となると、コレがオリーブオイルってのは、ちょっと考え難いな。そんなイタリアンなバーガーは出て来なかったぞ。ということは、普通にサラダオイル系の物を使った方が良いのかも。この辺りは「作ってみてから後日に工夫」の範疇なのかもしれませんが。
 とりあえず、材料の目星はついたので後は作るだけ。とはいえ、最近寒くって炊事が辛い。どうにか気温が下がってもらいたいと思うのです。