郵便受けに、こんな物が。

 職業上の倫理観から、2007年の時に登録したのですよ、これ。実際問題の話、登録した時は結構軽い感じで登録しちゃったのですが、現実は甘くなかったのです。
 なんか結構ネガティブな感じで書いてるように思えるかもしれません。それはね、この書類が俺の所に来るのがね、これで三度目だから。ええ、俺ってば、年に一度のペースでドナー候補に選ばれてるんですよ。ね? 結構重い話でしょ?
 最初の時は、書類選考で漏れたようで「他に見つかった」という事で流れました。次のときは俺の方の健康上の理由から流れました。体調崩してたのですよ。で、今回。
 これは、このオレンジの封筒を貰って、そしてコーディネイトを始めた人にしかワカラン世界かもしれませんけどさ、この封筒はね「くる」よ?心に。最初の流れた時はスゲエ心が重くなりました。他に見つかったんならね、それで良いんだよ。本当に他に見つかったからという理由ならな。移植すべき相手が天国方面に長期旅行にでかけちゃったので「もう要らないや」という大人語としての「他に見つかった」だとしたら一気に話が変わる。更に、俺の方の健康上の理由で流れたときは「コレが原因で一人死んじゃってたりしねえだろうな」という疑問が常につきまとう訳だ。俺だって好きで不健康だった訳じゃねえんだけどさあ。
 更にネガティブな方向で考えるとね、「俺の骨髄って病気しやすいDNAとか積んでんのかな」という疑心暗鬼が毎日神輿を担いで俺の心でパレードし始めます。っていうか、俺の血液型なんて掃いて捨てるほど有るAだし、RHだって普通に+だし、そんな珍しいもんじゃねえ筈なんだが、なんで三度もヒットすんだ?
 とはいえ、何処かの誰かが「それでもいいや使ってやんよ」って思っているのなら、別に差し出す事に躊躇いは無いんだよね。持ってって、って。減るもんでも無し。いや、減るか。減るだろうけど、俺の方は勝手に生産出来る体制が整ってるので、俺が死なない程度なら持ってって良いって。
 まあ、そんな感じです。俺以外には全く関係が無い話です。
 いや、後一人ぐらいには関係があるか。どっかの病床に。ま、その関係者がコレを読む事は一切無いんだろうが。